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東部初の碾茶工場完成 輸出視野に抹茶原料生産 沼津

(2018/4/14 07:52)
工場の設備について説明を受ける出席者=13日午前、沼津市石川
工場の設備について説明を受ける出席者=13日午前、沼津市石川

 静岡県東部の茶農家でつくる「富士山茶株式会社」が沼津市石川に整備を進めていた碾茶(てんちゃ)製造工場が完成し、13日、落成式が行われた。抹茶の原料となる碾茶の製造工場設置は県東部では初めてで、県内では13カ所目。同社は5月からの稼働で碾茶製造を本格化させ、海外輸出を視野に量産化を図る。
 敷地内には200度のバーナー熱で茶葉を乾燥させるレンガ造りの碾茶炉や、茶葉を風で飛ばしてほぐす散茶機などが入っている。製造まで所要時間で1時間ほどのラインを整備した。
 同社は沼津市、伊豆の国市、御殿場市の茶農家9人をメンバーに、17年8月に設立。県東部の煎茶は県中西部に比べて生育が遅く、市場取引にも出遅れるため、価格面で優位性を発揮しにくいという。国内外で需要が高く、価格も比較的安定している碾茶の生産に踏み切った。
 同社は茶商とのチャンネル拡大で海外も含めた販路を広げていく。沼津市内の耕作放棄地を借りて、茶園に再生させていく取り組みも進める。
 落成式には、農業関係者ら約20人が出席した。同社の森光広代表取締役は「生産量を多くして販売を拡大し、県東部の茶農家を引っ張っていきたい」と話した。

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