静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

農業廃棄物で雑草抑制 有機肥料メーカーと静大、資材共同開発

(2018/3/14 08:49)
静岡大農学部と共同開発した雑草抑制資材を説明する水谷久美子日本オーガニック社長=静岡市葵区
静岡大農学部と共同開発した雑草抑制資材を説明する水谷久美子日本オーガニック社長=静岡市葵区

 有機肥料メーカーの日本オーガニック(静岡市)と静岡大農学部は、野菜の残さや果樹の剪定(せんてい)枝を主原料とした雑草抑制資材を共同開発した。営農で生じる廃棄物の排出量削減に寄与しそうだ。静岡市内で15日に開かれる「産学共同研究成果発表会」でお披露目する。
 農業者は生産活動の中で廃棄物の減量に努め、それでも生じた廃棄物には適正な処理が求められる。県内でも盛んなトマト栽培では収穫後に茎や葉が、ミカンやキウイフルーツの栽培では剪定枝が廃棄されている。
 こうした中で日本オーガニックは、野菜残さや果樹の枝に雑草の生育を抑える物質を確認した静岡大農学部の稲垣栄洋教授の研究に注目。これらの廃棄物を雑草抑制資材に再資源化する共同研究に着手した。
 資材として運搬や散布する際の生産性を高めるため、原料をペレット(小さな塊)状にする製法を採用。トマトの残さ、ミカンやキウイの剪定枝それぞれで試作し、その雑草抑制効果を検証した。結果、キウイの枝が原料の場合に最も高い効果が表れた。ウッドチップやシートなどで物理的に地面を被覆する手法よりも雑草の生育が抑えられたという。
 キウイに含まれる雑草を抑制する成分や効果の持続性などについては研究を今後継続して解明していく方向。日本オーガニックは雑草抑制資材としての商品化を計画中。「ハエナイン」の名称でパッケージのデザイン案を作成した。水谷久美子社長は「除草シートを敷くよりも美観的に優れている。薬剤の散布が嫌われる家庭の庭先や公園などでの使用が向いているのではないか」と語った。

静岡経済の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト