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キンメ漁の食害深刻 バラムツやサメなど駆除模索

(2018/3/12 17:01)
キンメダイ漁の害になるバラムツを駆除する伊豆漁協稲取支所の関係者=伊豆半島沖(伊豆漁協提供)
キンメダイ漁の害になるバラムツを駆除する伊豆漁協稲取支所の関係者=伊豆半島沖(伊豆漁協提供)

 全国屈指の水揚げを誇る静岡県内のキンメダイ漁でサメやバラムツ、イルカによる食害が深刻化している。資源の落ち込みに食害が拍車を掛け、漁獲量は大きく減少。県水産技術研究所伊豆分場(下田市)と漁業者は連携して実態調査に乗り出し、対策強化を検討している。
 深海魚のキンメダイ漁は海底で釣り針に掛かった魚をバラムツが狙い、引き上げる途中でサメやイルカに食べられてしまう。獲物を「横取り」される食害が広がり、伊豆分場は2016年7月から1年間、東伊豆町と伊東市の漁業者の協力で被害状況を調べた。
 伊豆半島沖は全国有数の漁場でサメは9~12月、バラムツは12~3月、イルカは10~11月の遭遇率が高かった。漁獲に占める平均被害率は7・5%。特に9~12月は2割前後が食べられていた。
 調査対象は日戻り漁の沿岸型で、伊東から下田沖にかけての伊豆東海岸の推定被害は年間約4万2千匹、31・7トンに上った。大型船で数日間漁に出る水揚げの多い沖合型は含まれていないため、「実害はさらに広がる」という。
 ブランド魚「稲取キンメ」で知られる伊豆漁協稲取支所(同町)はサメやバラムツの駆除に取り組む。ともに大きくて凶暴なため、捕獲には人手が必要。鈴木精運営委員長は「地道な活動かもしれないが、周辺地域とも連携したい」と話す。
 県内のキンメダイ漁獲量は年1800トン前後で、ピークだった1984年の4分の1に落ち込んでいる。伊豆分場は「食害は以前からあったが、漁獲量が減っているだけに影響は増している。調査を続け、計画的な駆除につなげたい」とする。バラムツは食用に適さないが、サメは資源として有効利用できる可能性があるという。

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