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1970年代の水素エンジン車復元 スズキ、20日から展示

(2018/2/18 08:00)
スズキが外観を復元し、20日から展示する水素エンジン車「武蔵3号」=浜松市南区のスズキ歴史館
スズキが外観を復元し、20日から展示する水素エンジン車「武蔵3号」=浜松市南区のスズキ歴史館

 スズキはこのほど、1970年代に武蔵工業大(現・東京都市大、東京都)と共同で開発した水素エンジン搭載実験車「武蔵3号」を復元した。基幹部品が古く、走行できるまでには修復できなかったが、当時の外観を忠実に再現。20日から浜松市南区のスズキ歴史館で展示し、先進的な取り組みやものづくりの精神を伝える。
 水素を燃料とし、ガソリンエンジンよりも高馬力で環境にも優しいとされる水素エンジンは、同大が日本で初めて開発に成功した。当初は2回転に1回爆発する「4サイクルエンジン」を使用していたが、爆発炎の逆流や出力低下など多くの問題が発生したことから、回転のたびに爆発する「2サイクルエンジン」を搭載した同社の軽自動車「セルボ」をベースにした研究に切り替え、同社の協力を受けて79年に「武蔵3号」を完成させた。
 同大が武蔵12号まで12モデルの実験車や水素エンジンバスなどの開発を進める中、初期モデルの武蔵3号は学内で放置状態となっていたため、同社が2014年に引き取り、約3年半掛けて板金や塗装など主に外観の修復を進めてきた。復元車両は後部の水素エンジンのシステムなども見ることができる。
 同社は一般公開を前に17日、同歴史館に開発に携わった関係者らを招いてお披露目会を開いた。
 武蔵3号の開発リーダーで、今回の復元の監修も行ったコンサルティング会社社長の小林良行さん(61)=同市中区=は「アクセルペダルで水素の噴射量を変えたり、液体水素の圧力を高めたりすることが大変だった」と振り返り、「武蔵3号を通じ、努力することの大切さを若者に知ってほしい」と話した。

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