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和菓子、北米に輸出へ 磐田の又一庵、長期保存実現

(2017/11/18 08:12)
現地日本食レストランでの自社の和菓子試食会=10月下旬、米カリフォルニア州マウンテンビュー市(又一庵提供)
現地日本食レストランでの自社の和菓子試食会=10月下旬、米カリフォルニア州マウンテンビュー市(又一庵提供)
北米に輸出する「金つばわらび餅」
北米に輸出する「金つばわらび餅」

 磐田市の老舗和菓子店「又一庵」(鈴木康元社長)が、北米に和菓子を輸出する。アルミ包装で長期保存を可能にした自社商品を独自に開発し、現地の日本食レストラン向けに商談を成立させた。業界団体によると、和菓子の輸出は大手メーカーを中心にアジア圏が多く、中小専門店の北米進出は全国的にも先駆的という。
 1871年創業の同社の初輸出商品は、1月に国内で発売した「金つばわらび餅」。主力商品のきんつばのあんこをわらび餅で包み、味は抹茶と桜の2種類を用意した。個別でアルミ包装し、半年間保存できるようにした。
 開発のきっかけは、2年前に台湾での販売会に参加した時、現地業者に和菓子の保存期間の短さを指摘されたことだった。「いくらおいしくても、日持ちしないと海外では相手にされない」(鈴木社長)と痛感し、今回の新商品は外観や味だけでなく、容器の研究にも力を注いだ。
 今年10月に磐田市が主催した米カリフォルニア州マウンテンビュー市への産業派遣団に参加し、現地の日本食レストラン数店を訪れて積極的に売り込みを掛けた。日本食のデザートとして、果物や生クリームを添えるなど米国の食文化に合わせた食べ方も提案し、好評を得たという。
 初回は約千個を輸出し、現地バイヤーを通じて購入希望の店舗に卸す予定。鈴木社長は「北米には多くの日本食レストランがあるのに和菓子はまだ浸透しておらず、市場性は高いと感じた。国内和菓子業界の経営環境は厳しいが、インバウンド需要と海外市場開拓の両面で打開策を図りたい」と意気込む。

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