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沼津の文豪、芹沢光治良 「ラブライブ!」キャラ愛読で脚光

(2019/2/11 20:04)
「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンを迎える中村朗館長(右)=1月19日、沼津市の芹沢光治良記念館
「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンを迎える中村朗館長(右)=1月19日、沼津市の芹沢光治良記念館

 沼津市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の人気を受け、ファンの間で「人間の運命」などで知られる同市出身の作家芹沢光治良(1896~1993年)への関心が高まっている。主人公の9人グループ「Aqours」の国木田花丸が読書好きで、芹沢を愛読していることで火が付いた。
 同市我入道の芹沢光治良記念館(中村朗館長)はファンに“聖地”として認知されている。アニメのテレビ放送後の来館者は放送前の2015年比で17年は38・1%、18年は6・9%増えた。
 展示室にぬいぐるみを置き、芹沢と「ラブライブ!」に関するエッセーを記したシートを配るなど“もてなし”に努める。交流ノートのファンの書き込みは160件を超えた。剱持直樹主事(35)は「若い世代に作品や人物を知ってもらう機会になった」と喜ぶ。
 1月4日公開の劇場版では近隣の「旧赤坂区沼津臨海学園」が主要場面に使われ、“はしご”するファンも多い。19日に同館を訪れた会社員(40)=東京都東久留米市=は「著作から読み取れる物事に対するニュートラルな考え方に引かれる」と話す。
 書籍の売り上げも好調だ。マルサン書店仲見世本店(同市大手町)は、17年に復刻された少女小説集「緑の校庭」を店内のアニメ関連コーナーに置いたところ売り上げが100冊を超えた。太平洋戦争前夜から戦後にかけて記した「芹沢光治良戦中戦後日記」も高額書籍だが、アニメファンも購入するという。小川誠一店売部長(50)は「(国木田)花丸さんがファンを文学に導いている」と感謝する。
 芹沢の四女岡玲子さん(80)=東京都中野区=は、ファンと芹沢の出会いについて「人生を考えるきっかけになってくれたらうれしい」と願っている。

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