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小京都・森町の文化財、後世に 官民保存会を発足へ

(2019/2/9 08:08)
古文書を整理する北島恵介技監(右)ら=8日午後、森町文化会館
古文書を整理する北島恵介技監(右)ら=8日午後、森町文化会館

 森町教委と町内の文化財関係者らが、「森町歴史伝統文化保存会」を発足させる。文化財の保全と活用を通じ、「遠州の小京都」として知られる町内の歴史と文化を後世につなげる狙い。施設単位でなく、官民一体で市町全域の文化財保護を目指す取り組みは静岡県内でも珍しいという。
 設立メンバーは100人ほどを想定。文化財の所有者や管理者、研究者、伝統芸能指導者ら幅広い見込みで、森の歴史に縁のある町外にも参加を呼び掛ける。技術指導や文化財の保護と活用に向けた研修会の開催などを行う方針。文化財の修繕にも、国や自治体の指定の有無に関わらず励む。
 町教委によると、町内の国指定文化財は2件。小国神社と天宮神社、山名神社の舞楽は「遠江森町の舞楽」として登録され、築300年と伝わるかやぶきの家「友田家住宅」も指定を受けている。
 町内には昔ながらの町家や蔵も点在し、遠州と信州を結ぶ秋葉街道の宿場町として栄えた名残が今も残る。県と町指定も含めると、町内の指定文化財は123件に上る。
 一方で、施設や伝統芸能の関係者の高齢化や後継ぎ不足が喫緊の課題で、継承が困難となる前に先手を打つ必要性がある。文化財担当で町教委社会教育課の北島恵介技監(59)は「まだ保全へ手の付いていない文化財も多い。保存会の発足を機に継承の道筋を示すとともに遠州の小京都を広く知らしめ、町民にも実感してもらはなくては」と強調。施設や古文書の管理体制構築の必要性も訴える。
 

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