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舘山寺、春風に乗る五七五 俳句大会11年ぶり復活へ 浜松

(2019/2/8 17:00)
愛宕神社の参道に並ぶ句碑=1月下旬、浜松市西区舘山寺町
愛宕神社の参道に並ぶ句碑=1月下旬、浜松市西区舘山寺町

 かつて多くの文人墨客が訪ねた浜松市西区舘山寺町で、11年前まで28年にわたって続いていた俳句大会が3月28日に復活する。浜名湖と山々に囲まれた豊かな自然など多くの魅力がそろう同町を練り歩き、思い思いの作品を仕上げてもらう。地元では東名高速道スマートインターチェンジ(IC)の開通が3月17日に迫り、関係者は舘山寺を「俳句のまち」としてPRする。
 同町の愛宕神社に続く参道の階段には、両側に約20の句碑が並ぶ。「ほかにもたくさんあります。周辺地域では50個ぐらいになるのでは」。俳句愛好家の池谷和広さん(73)=同市西区=が参道を歩きながら説明した。以前の俳句大会で入賞した作品が句碑に彫り込まれ、町内の所々に並んでいる。
 「笹鳴きの 消ゆれば 波の音ばかり」―。原田浜人は春を前に鳴くウグイスの声が消えた後の舘山寺で、静かに響く波の音を詠んだ。四季折々の自然豊かな同町は西行法師、与謝野晶子、北原白秋らも足を運び、数々の秀作を生み出した。池谷さんは名だたる文人墨客が訪れた理由として「山と海の景色に加え、人情の温かみなど俳句や歌の題材がたくさんある」と語る。
 以前は秋の「観月」に合わせて開いていた俳句大会は、今年から春の「桜月夜」として生まれ変わる。参加者は当日に舘山寺町で花や月を題材にした作品を投句し、「俳句王子」と呼ばれる同町出身の俳人高柳克弘氏ら5人から後日選評を受ける。昨年4月にプレイベントとして開いた俳句大会では、230の作品が寄せられた。
 実行委員長を務める池谷さんは「スマートICが開通する今年こそ、舘山寺を俳句の聖地として広めるチャンス」と意気込む。

 ■初回は3月28日
 第1回舘山寺さくら月夜俳句大会は3月28日午後1時半~4時、浜松市西区舘山寺町の舘山寺本堂で開かれる。花または月を題材に句を詠み、特選句に選ばれた人には賞品を贈る。当日午前11時から参加受付を開始する。投句料は2句1組で千円。問い合わせは実行委員会<電053(487)3991>へ。

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