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「白秋」伝える手拭い、湖西で発見 昭和初期、「鷲津節」描く

(2019/1/9 17:02)
昔の手拭いが展示され、笑顔を見せる野末重子さん(左)と金原日達住職=2018年12月上旬、湖西市鷲津の本興寺
昔の手拭いが展示され、笑顔を見せる野末重子さん(左)と金原日達住職=2018年12月上旬、湖西市鷲津の本興寺

 湖西市鷲津の本興寺の檀家(だんか)宅から、詩人北原白秋(1885~1942年)が作詞した鷲津節や、本人も訪れたことがある同寺の本堂を描いた手拭いが見つかった。昭和初期に作られたとみられ、白秋に対する当時の地元住民の思い入れをうかがい知ることができる。
 檀家の野末重子さん(84)が昨年8月、自宅の蔵で着物を探していた際に、たんすから初めて見る手拭い4本を発見した。国の重要文化財に指定されている本興寺の本堂や、「せめて会いましょ 本興寺さまで」と鷲津節の一節が記されていた。
 白秋は1932年と翌33年に本興寺を訪れ、浜名湖周辺の情景などを表現した鷲津節を作った。今も湖西民謡保存会が歌と踊りを受け継いでいる。野末さんは「祖父が寺の総代を務めていて、白秋が来訪した際には送り迎えをしていた」と当時からのつながりに思いをはせ、寺への手拭い寄贈を決めたという。
 金原日達住職(83)は「手拭いは戦争が激しくなる前の35年前後に、当時の住職が白秋の来訪を受けて作ったのだと思う。お参りに来た人々に配ったのかもしれない」と推察する。
 手拭いは市内の表具屋などに依頼し、汚れを落とした上で額に納めた。寺で現在販売している茶色い手拭いも合わせて、昨年12月から大書院の廊下に展示している。金原住職は「本興寺と白秋の関係を示す貴重な史料。多くの人に見てもらいたい」と話す。

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