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大岡文学伝える 三島「ことば館」元学芸員ら、講座展開中

(2018/12/6 17:01)
連詩に挑戦するワークショップの参加者=11月18日、三島市内
連詩に挑戦するワークショップの参加者=11月18日、三島市内

 2017年4月に亡くなった三島市出身の詩人大岡信さん。作品の価値を後世に受け渡そうと、同年11月26日に閉館した大岡信ことば館(同市)の元学芸員や、市内で子供に本の貸し出しを行う「てんとうむし文庫」(段千恵子代表)のメンバーが18年度、独自の講座を展開している。
 4月にスタートした講座は「大岡信さんの蒔(ま)いたことばの種」と題し、大岡さんの文芸遺産をワークショップ形式で伝える内容。初回は大岡さんの妻かね子さん(88)や同館の岩本圭司元館長(62)も参加し、足跡を振り返った。段代表(64)は「大岡さんの作品を子供たちに伝えるためには、まず大人が価値を知る必要がある」と意義を語った。
 11月18日午前、同市内で開いた第2回講座には県東部の10人が集まり、大岡さんが1970年代に作り始めた連詩に挑戦した。
 「連詩の楽しさは作った人だけが享受できる。やってみましょう」。同館元学芸員の奈良本真紀さん(40)、中村童子さん(39)が、11月上旬に浜松市で開催された「しずおか連詩の会」の作品などを例に手ほどきした。
 5人ずつの2グループに分かれた参加者はリレー形式で自作詩をつなぎ、2編を完成させた。男性会社員(43)=同市=は「4人が作る詩の世界が自分にどう流れてくるか考えるのが楽しかった」と振り返った。
 同館が所蔵していた大岡さんの原稿や蔵書は明治大(東京)が開設する「大岡信文庫(仮称)」で活用予定。段代表は「地元との縁が薄くなるが、大岡さんがまいた『言葉の種』を途切れさせるわけにはいけない」と講座の継続開催へ意欲を示す。大岡さんの誕生日に当たる2019年2月16日に第3回を行う計画もあるという。

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