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「女子埴輪」独特の壺形、精巧な作り 浜松の古墳から出土、復元

(2018/11/9 07:42)
胴体が壺のような形状をした「はそうを持つ女子埴輪」を説明する担当者=8日午後、浜松市役所
胴体が壺のような形状をした「はそうを持つ女子埴輪」を説明する担当者=8日午後、浜松市役所

 浜松市は8日、同市北区都田町の6世紀前半の前方後円墳「郷ケ平6号墳」で出土した「はそうを持つ女子埴輪(はにわ)」の胴体を復元した結果、壺(つぼ)のような独特の形状をしていることが判明したと発表した。市文化財課の担当者は「土器職人が精巧に作り上げていて、当時の技術革新を物語っている」と説明した。
 女子埴輪は、酒などを注ぐ道具とみられる「はそう」と呼ばれる須恵器を両手でささげる人物を表現していて、古墳時代の風習を伝える全国的にも貴重な史料という。顔や下半身の部分は出土していない。
 人物埴輪の胴体は、一般的に胸などがあまり盛り上がっていない平たんな形をしている。女子埴輪も同じ形状と考えられていたが、2013年に出土した破片と接合して再現したところ、胴の上部が球体に近く、下部がくびれた壺のような形が浮かび上がった。
 同課によると、埴輪はもともと専門の職人が作っていた。その後、技術が進歩する過程で浜松の土器職人が独自の形状の埴輪を作ったと推察されるという。
 担当者は「さまざまな技術や情報が地域と融合してイノベーションを興した。現代の浜松の風土と通じる部分がある」と語った。
 市は10~18日に北区引佐町の市地域遺産センターで埴輪の速報展示を開く。月曜休館。問い合わせは同センター<電053(542)3660>へ。

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