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「最高の音」導く調律を 浜松国際ピアノコンクール

(2018/11/5 17:06)
10人弱の調律師を束ねるメインチューナーとしてコンクールに臨む大久保英質さん=10月下旬、浜松市中区
10人弱の調律師を束ねるメインチューナーとしてコンクールに臨む大久保英質さん=10月下旬、浜松市中区
調律に使用する道具を前にコンクールへの思いを語る花岡昌範さん=10月下旬、浜松市中区
調律に使用する道具を前にコンクールへの思いを語る花岡昌範さん=10月下旬、浜松市中区

 8日に浜松市中区のアクトシティ浜松で開幕する「第10回浜松国際ピアノコンクール」(市、市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)。ピアノの仕上がり具合が出場者の演奏にも影響するだけに、楽器メーカーの調律師らはピアノを最良の状態にしようとベストを尽くす。本番が迫り、同市中区に本社を置くヤマハと河合楽器製作所の担当者は「浜松にとって一大イベント。出場者が最高の実力を発揮できるように」との思いを強める。
 ヤマハの花岡昌範さん(57)は入社後、一般家庭やコンサート会場での調律などを経て、現在は世界で活躍する一流ピアニストから意見を聞き取り製品に反映させる仕事のほか、コンサートなどで演奏環境調整を担う。
 3年に1度の同コンクールには1991年の第1回大会からほぼ毎回携わっている。今回もステージ上で同社のコンサートグランドピアノ「CFX」の調整を手掛ける。コンテストは一発勝負。「一度のパフォーマンスで最大限の力を発揮できるように調整しなければならない」と語る。
 他の楽器と異なり、愛用のピアノを会場に持ち込むことはない。花岡さんは「一人一人異なる好みをいかに多くの演奏者に合うようにするかが調律師の務め」と強調し、「演奏者が体の一部のように感じられるピアノを提供したい」と述べる。
 河合楽器製作所の大久保英質(ひでみ)さん(44)は同社の調律師養成学校を卒業後の93年に入社した。同社の国内技術者の約10%だけが持つ社内資格を取得し、「シゲルカワイ フルコンサートピアノSK-EX」の製作、調整に携わる。コンサートでは10人弱の調律師を束ねるメインチューナーを初めて務める。「誰が聞いてもカワイの音と分かる“らしさ”を大切にしたい」と意気込む。
 前回優勝のアレクサンダー・ガジェヴさんは同社のピアノを選んだ。大久保さんは「出場者の人生がかかっている中で選んでもらい、夢の実現のサポートができれば光栄」と黒子に徹する。

 <メモ>大会公式ピアノ 浜松国際ピアノコンクールが指定した公式ピアノはヤマハ、河合楽器製作所、スタインウェイ(米国)製の3機種。出場者は6~8日に10分間の持ち時間で、予選で使用するピアノを選ぶ。ピアノは各選考が終わるたびに変更することもできる。調律師は、選考時のピアノの状態を最後まで保つように心掛けるという。

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