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巨匠愛したピアノ響け 1898年製の名器、3日掛川公演

(2018/11/1 17:00)
リュビモフさんの公演に向け、バックハウスが所有したベーゼンドルファーの音色を確かめる福田泰博さん(左)と高橋恭子さん=10月下旬、掛川市のかねもティーカルチャーホール
リュビモフさんの公演に向け、バックハウスが所有したベーゼンドルファーの音色を確かめる福田泰博さん(左)と高橋恭子さん=10月下旬、掛川市のかねもティーカルチャーホール

 ピアノの調律と修理を行うGala工房(森町)の福田泰博さん(78)が管理する、巨匠ヴィルヘルム・バックハウス(1884~1969年)が所有したピアノを使用したリサイタルが3日、掛川市で開かれる。演奏するのはロシア出身の世界的ピアニスト、アレクセイ・リュビモフさん(74)。チェンバロ奏者でもあり古楽器に造詣が深いリュビモフさんは、「120年前の名器と向き合える貴重な体験。伝統を引き継ぐ上でもとても光栄に思う」と楽しみにする。
 ドイツ出身のバックハウスゆかりのピアノは1898年製ベーゼンドルファーModel290。現在は都内に住むピアニストが所有者だが、名器と呼ばれるベーゼンドルファーを熟知した国内指折りの調律師の福田さんが、3年前から調律を任されている。公演が開かれるかねもティーカルチャーホール(掛川市掛川)の協力を得て同ホールで保管する。
 古さの割に状態が良いといい、福田さんは「現代ピアノと違って微調整が効きにくい難しさがあるが、低音の伸びと重厚な響きが素晴らしい」と太鼓判を押す。当日は、1900年代初頭のエラール社、プレイエル社製のピアノも演奏されるという。
 掛川公演の企画に携わった「若いアーティストを育てる演奏会実行委員会」(掛川市)代表の高橋恭子さん(47)は「ピリオド楽器と呼ばれる古楽器が近年見直されている。当時の職人が生み出した繊細でぬくもりのある音色を堪能してほしい」と話している。

 ■世界的奏者が演奏
 リサイタルは、リュビモフさんが9月にポーランド国立ショパン研究所が開催した「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」審査員に就任した記念で開催されるツアーの一環。
 掛川公演は3日午後2時開演(開場午後1時)。入場券は若干残りがあり一般6千円(当日7千円)。未就学児は入場できない。掛川の他、東京など4都市で公演する。問い合わせはGala工房<電0537(21)1893>へ。

 <メモ>ベーゼンドルファー社 1828年、オーストリアのウィーンで創業。熟練の職人による伝統工法で少量生産を貫いている。リストやブラームスなど、名だたる音楽家の助言で改良を重ねた美しい音色は「ウィンナー・トーン」と呼ばれる。

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