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伊豆の“お遍路”再興へ 13市町の88カ所寺院巡礼

(2018/9/1 08:13)
「伊豆88ウオーク」で札所を巡る参加者。伊豆の遍路の再興に向けた取り組みが進んでいる=7月、伊豆市の金剛寺
「伊豆88ウオーク」で札所を巡る参加者。伊豆の遍路の再興に向けた取り組みが進んでいる=7月、伊豆市の金剛寺

 伊豆半島13市町に広がる88カ所の寺院「伊豆八十八ケ所霊場」を巡る“お遍路”を再興させようという取り組みが進んでいる。巡礼者を支援する伊豆霊場振興会(遠藤貴光会長)が拠点施設の設置や納経帳(御朱印帳)の作成など環境を整備。江戸時代に盛んに行われていたという遍路の復活が地域活性化につながることを願っている。
 伊豆八十八ケ所霊場の遍路は江戸時代には四国同様に盛んだったとされているが、昭和に入ると次第に衰退した。再興に向けて伊東市の郷土史家の男性が伊豆霊場に関する本を出版し、振興会の前身組織が発足したのが1976年ごろ。4代目会長に2014年に就任した遠藤会長はIT会社の経営者。民間での経験を生かして16年に巡礼者の案内所「札所0番」を伊豆市修善寺に開設した。過去40年なかったという公式納経帳の作成、札所や周辺の観光名所などを確認できる専用アプリの開発なども行った。
 遍路に気軽に楽しんでもらおうと、今年5月からは伊豆箱根鉄道沿線の札所数カ所を1日で巡る「歴史探訪伊豆88ウオーク」を開始。7月の会には24人が参加し、大仁駅(伊豆の国市)を発着点に伊豆市の2カ所の寺院を巡り、御朱印を受けた。
 四国を経験した際に伊豆の遍路を知り参加した東京都八王子市の都職員金子俊一さん(47)は「遍路は歩いて地域を知る楽しさがある。伊豆は都内からも近いので来やすい」と語った。
 振興会では自転車で巡る「御朱印サイクル」も提案している。遠藤会長は「歴史ある寺院を巡りながら癒やしや楽しみを得てもらえたら」と話す。

 <メモ>伊豆八十八ケ所霊場 北は三島市、南は南伊豆町まで点在。伊豆市の嶺松院を1番札所に伊豆半島を時計回りに巡り、88番札所の同市の修禅寺で結願(けちがん)する全長約444キロ。21番札所の龍沢寺(三島市)には「伊豆八十八ケ所参拝」と彫られた1844(天保15)年建立の石碑も見つかっている。

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