静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

大岡信さん資料をデータベース化 裾野の自宅、妻ら作業

(2018/8/29 17:02)
データベースに資料の情報を入力する(左から)越智淳子さん、大岡かね子さん、三浦奈央子さん=7月下旬、裾野市の大岡さん宅
データベースに資料の情報を入力する(左から)越智淳子さん、大岡かね子さん、三浦奈央子さん=7月下旬、裾野市の大岡さん宅

 2017年4月に亡くなった三島市出身の詩人大岡信さんの妻かね子さん(87)=劇作家深瀬サキさん=が、大岡信研究会(事務局・東京都)関係者の協力を得て、信さんが作品をつづったノートや書簡などのデータベース(DB)化を進めている。17年11月に閉館した大岡信ことば館(三島市)から裾野市の自宅への資料運び込みが18年6月に終わり、作業が本格化。20年までの完了を目指す。
 現代詩、評論、戯曲、紀行など幅広い著作を残した大岡信さんの足跡をウェブ上に公開し、世界中の愛好家や研究者がアクセスできるようにする。
 資料は大岡家に残っていた小学生時代の日記や、旧制沼津中時代の同人誌、09年に書いた原稿などで、ジャンルや年代はさまざま。習作や私的な文章を創作物に昇華させる過程が読み取れる貴重な資料群だ。全国の文学館では個別にDBを構築することが多いが、特定の文学者の著作や資料を横断的に網羅したDBは珍しい。
 作業を担うのは研究会運営委員で早稲田大地域・地域間研究機構招聘(しょうへい)研究員の越智淳子さん(72)=横浜市=と、越智さんの旧知三浦奈央子さん(41)=東京都=。保管ケース約100個に保存した資料を、かね子さんの助言を得ながら読み解き、固有の番号を付けて独自に構築したDBに入力する。
 大岡信ことば館が作った著作のDBを進展させようと、15年に始めた。18年4月以降は月2回、作業を行う。越智さんは「多岐にわたる資料から、大岡信さんの日本文学への揺るぎない信頼と敬愛が伝わってくる」と話す。
 一部資料は20年、明治大(東京都)が開設予定の「大岡信文庫(仮称)」に移す見通し。かね子さんは生前の信さんを振り返り「自由に書ける時代に生きた文学者として何をするべきか常に考えていた。DBを通じてそうした思いも次世代に継ぎたい」と語った。

静岡芸能・文化の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト