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大岡信さん未発表詩、裾野の自宅で発見 恋への不安つづる

(2018/7/17 07:37)
大岡信さんが妻深瀬サキさんへの恋の不安をつづった詩
大岡信さんが妻深瀬サキさんへの恋の不安をつづった詩

 昨年86歳で死去した文化勲章受章者の詩人大岡信さんが残した未発表の詩が裾野市の自宅で見つかったことが16日、大岡さんの妻で劇作家の深瀬サキさん(87)への取材で分かった。「暗い窓から」との題の散文詩で、旧制第一高校在学中の19歳ごろに書いたとみられ、深瀬さんへの恋の不安をつづっている。若さあふれる文体で、専門家は「詩作の才能が伸びた時期の重要作品」としている。
 詩は大学ノートに書かれており、深瀬さんが発見。〈黒々とした瞳の奥に、おそろしく深い湖がある〉〈いけない、いけない、笑みかけては。たまたま隣に私がゐた、それだけなのだ〉などと恋の戸惑いが記されていた。
 末尾に「1950・2月下旬」とあり、書いた時期とみられる。大岡さんは50年2月16日に19歳になっており、2年前に出会った深瀬さんに対し、恋心を抱いた時期に当たる。2人は約7カ月後に交際を始め、57年に結婚している。深瀬さんは「昔、紙切れに書いた、似たようなものを見せられたことがある。亡くなると、若い時のことを思い出すもの。本当に寂しいです」と話す。
 文芸評論家の三浦雅士さんは「若い頃の才能のほとばしりに驚いた。メランコリックで美しい内容で、激しい恋愛に巻き込まれる恐れにたじろぐ感情がよく表れている」と評価している。

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