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井上馨の遺品、静岡市に寄贈 玄孫の光順さん

(2018/7/13 07:40)
田辺信宏市長に寄贈を決めた思いを語る井上光順さん(右)=12日午後、静岡市役所静岡庁舎
田辺信宏市長に寄贈を決めた思いを語る井上光順さん(右)=12日午後、静岡市役所静岡庁舎
伊藤博文が山県有朋に宛てた手紙
伊藤博文が山県有朋に宛てた手紙

 幕末には尊皇攘夷(じょうい)派の志士、開国論者に転じて明治期は政治家として活躍した井上馨(1835~1915年)がのこした歴史的資料24点を、玄孫(やしゃご)にあたる井上光順さん(69)=東京都渋谷区=が12日、静岡市に寄贈した。日本の近現代の礎を築いた人々に関する貴重な資料で、市は詳細に調査した上で11月に一般公開する方針。2021年度に開館する市歴史文化施設の展示にも活用する。
 光順さんは市役所静岡庁舎で田辺信宏市長に目録を手渡し「後世につなげてほしい。井上馨についての事実を伝えるきっかけになれば」と話した。
 寄贈品は井上の肖像写真や内閣総理大臣を務めた桂太郎の書、徳川家の16代当主で初代静岡藩主を務めた徳川家達の書など。高杉晋作と桂小五郎の寄せ書きもある。
 民俗学者で市歴史文化拠点推進監の中村羊一郎さんが「面白い」と注目するのは、伊藤博文が山県有朋に宛てた手紙。攘夷運動が激しさを増していた1864年、長州藩内の派閥争いから起きた井上暗殺未遂事件の後、伊藤が井上を見舞った時の様子を伝えたものとみられるという。
 井上は山口県の出身だが、晩年を過ごした別荘「長者荘」の跡地(同市清水区)に市埋蔵文化財センターがある縁で、光順さんとは別の親族が2005年、遺品656点を市に寄贈した。
 光順さんも、井上が愛した場所で関連資料を一括して保存活用してほしいとの思いから今回の寄贈を決めたという。

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