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歴史地震リアルに伝える古文書解説本 愛知大名誉教授が発刊

(2018/7/12 07:34)
古文書の記録や浜名湖周辺の地図を手にする愛知大の藤田佳久名誉教授=愛知県豊橋市
古文書の記録や浜名湖周辺の地図を手にする愛知大の藤田佳久名誉教授=愛知県豊橋市

 愛知大総合郷土研究所(愛知県豊橋市)はこのほど、ブックレット「歴史の中の東海地震・リアル」を発刊した。同大の藤田佳久名誉教授(77)=地理学=が、遠州や三河地方を中心に古文書などの地震記録をひもとき、天国から招いた地震の“体験者”に生々しく証言してもらう構成。14日に、同書をテキストにした公開講演会を同大豊橋校舎で開く。
 ブックレットは伊豆から三重・熊野地方の沿岸部が主な対象。南海トラフ沿いで発生したとされる明応(1498年)、宝永(1707年)、安政東海・南海(1854年)の各地震などについて、300点以上の古文書や地域史などから特徴的な記述を抜粋し、現代の言葉で解説する。
 明応地震の体験記を残した遠江の松堂高盛禅師の記録や、安政東海・南海地震の内陸の揺れや井戸水の変化等を記した周知郡誌(森町など)のほか、細江町史、雄踏町史(浜松市)、安倍郡誌(静岡市)などを引用。宝永の富士山噴火や、大地震による浜名湖の変化などにも触れている。
 奥三河などに伝わる民俗芸能「花祭」で死者を再生させる重要な役割を担う山見鬼(やまみおに)が歴史地震の体験者を現世によみがえらせるとの設定。
 藤田名誉教授は「古文書は、大地震の際に昔の人々が取ったとっさの行動が記された知恵の宝庫。遠方の被害状況が記された記録もあり、当時の情報の速さやネットワークに驚かされる」と話す。
 講座は14日午後1時半~3時。予約不要。入場無料。会場でブックレットを販売する。
 問い合わせは同研究所<電0532(47)4160>へ。

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