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「第9」アジア初演から100年 静岡県内楽団、年末へ準備

(2018/5/31 17:03)
年末に「第九演奏会」を開く浜松フロイデ合唱団が開いた体験レッスン=27日、浜松市中区
年末に「第九演奏会」を開く浜松フロイデ合唱団が開いた体験レッスン=27日、浜松市中区

 師走の風物詩、ベートーベンの「交響曲第9番」がアジアで初めて演奏されてから6月1日で100年になる。第1次世界大戦中、徳島県鳴門市にあった板東俘虜収容所でドイツ兵らが演奏した。平和や歓喜への祈りを次代に歌い継ごうと、静岡県内の楽団が今年も公演準備を進めている。
 37年連続で「第九演奏会」を開催している浜松フロイデ合唱団は、今年12月9日にアクトシティ浜松(浜松市中区)で行う公演が、外務省の「DAIKU2018」記念事業に認定された。全国各地のコンサートや講演会など十数事業が選ばれ、日本とドイツの交流促進や相互理解の機運を盛り上げる。
 同団が5月27日に行った体験レッスンには、インドネシアの若者を含む約150人が参加。晝馬るみ副理事長は「誰もが隔てなく兄弟と訴える歌は、今の世の中に尊く響く。節目を機に私たちも原点に立ち、一人一人がメッセージを理解しながら歌いたい」と語った。
 静岡交響楽団は12月15日に清水文化会館マリナート(静岡市清水区)で開く恒例の「県民参加による『歓喜の歌』第九コンサート」の合唱団員の公募数を、これまでの100人程度から120人以上にスケールアップする。
 演奏会に「アジア初演100年」を冠し、プログラムにも初演の経緯などを掲載する予定。前田衛事務局長は「人類の平和という、普遍的で特に今の時代に強い共感を呼ぶ願いが込められた壮大な曲。100年にふさわしく、ダイナミックで完成度の高い演奏を披露したい」と意欲を見せている。
 鳴門市ドイツ館によると1917~20年、中国で日本軍の捕虜となったドイツ兵約千人が収容所で生活。商売やサービス業の他、劇団やオーケストラなど芸術活動も認められていた。第9の全楽章演奏はアジア初とされる。
 鳴門市では6月1日に、当時の開演時間、演奏人数などを再現する「よみがえる『第九』演奏会」が行われる。

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