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報徳思想で時事評論 元掛川市長、故榛村氏最後の著作刊行

(2018/5/31 08:57)
榛村純一さんの遺志を継いで著作を完成させた貝嶋良晴さん=掛川市水垂
榛村純一さんの遺志を継いで著作を完成させた貝嶋良晴さん=掛川市水垂

 大日本報徳社前社長で3月に83歳で急逝した榛村純一元掛川市長の最後の著作「報徳ライフのすすめ~その二~」がこのほど出版された。晩年の随筆小論や講演資料を収録し、これまで著作を多数発表してきた榛村さんの集大成。日本人の伝統的価値観に基づく報徳思想の立場からさまざまな時事問題を鋭く評論し、どのような生き方が道徳的かを説いている。
 報徳社の月刊誌で長年連載した「巻頭言」のうち、2011年12月以降の78回分を収めた。榛村さんは昨年末の時点で巻頭言の出版を目指し、自ら再校正やあとがきの執筆に励んでいたという。途中で急病に倒れたため、報徳社の前専務理事貝嶋良晴さん(73)=同市水垂=が遺志を継いで完成させた。
 国政や震災復興、人口減少問題、茶業林業などその時々に話題になったテーマを取り上げ、報徳の教えと照らし合わせながら読み解いた上で、日本人としてあるべき姿を提示している。特に近年強まる利益優先の風潮を憂慮し、「分度をわきまえ道徳を重んじる報徳思想を今こそ学んでほしい」と訴えている。
 貝嶋さんは「榛村さんは晩年“報徳化”という言葉を使い、あらゆる対象を道徳の視点から見る試みを進めていた。道半ばで逝去されてしまったが、思いが多くの人に届いてほしい」と話す。
 276ページ、税別1800円。同市の大日本報徳社で販売中。31日に市内で開かれる榛村さんの「お別れの会」でもお披露目される。

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