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浜松城に櫓か 安土桃山の瓦が大量出土「印象覆す発見」

(2018/4/4 08:17)
浜松城跡の発掘調査位置
浜松城跡の発掘調査位置
天守曲輪から出土した瓦について説明する担当者=3日午後、浜松市役所
天守曲輪から出土した瓦について説明する担当者=3日午後、浜松市役所

 浜松市は3日、浜松城跡(中区)の天守曲輪(くるわ)で実施した発掘調査で確認した石塁の付近から大量の瓦が見つかり、徳川家康の次に城主になった豊臣秀吉の家臣、堀尾吉晴が在城した1590~1600年の物であると判明したと発表した。市文化財課によると、瓦が1カ所に集中していたことから、近辺に櫓(やぐら)などの建物があった可能性があるという。
 市は1~3月、曲輪内6カ所で行った発掘調査で、地中2~2・5メートルに埋まっている石塁を確認し、調べたところ、そのうちの1カ所から約600キロ分の瓦が見つかった。安土桃山時代特有の唐草文様が施され、当時の製造方法も読み取れたという。
 天守曲輪は天守台南側に広がる城の中枢部分。これまでの調査で、曲輪は堀尾氏が築いた石塁で囲まれていたことが分かっている。
 同課担当者は、瓦は石塁の上に築かれた櫓(やぐら)などの建物に用いられた可能性があると述べた。建物は豊臣政権から江戸幕府に移行した1620年ごろまでに倒壊したか、人為的に壊して瓦や石塁と一緒に埋められたとみている。担当者は「瓦はもっと多く地中に眠っている可能性があり、建物の規模は推定できない」と話した。
 城郭考古学者の千田嘉博・奈良大教授は「従来の浜松城の印象を覆す大変貴重な発見。江戸時代に入り、櫓など軍事的機能を持つ施設が埋められ、城の役割が政治の拠点に移り変わったことも物語っている」などと解説した。
 浜松市は13日~5月6日に市地域遺産センター(北区)で発掘成果速報展を開くほか、4月30日午前10時から引佐協働センター(同)で同課職員による報告会を開く。問い合わせは市地域遺産センター<電053(542)3660>へ。

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