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現代の名工、静岡県内9人 卓越した技能たたえる

(2017/11/6 07:30)

 ■木造建築の良さ伝える 建築大工 高橋道安さん
 伝統の木造在来軸組み工法で多くの住宅を手掛け、社寺の保存修理を請け負う。「建築はやはり楽しいから」と生涯現役を目指し、体調管理に気を配る。
 中学卒業と同時に住み込みで修業を始め、5年で独立した。これまでに弟子16人を受け入れ、複数の県立高校でその卓越した技術を教えた。現在も本業の傍ら指導のために片道3時間半かけ、静岡市の科学技術高に通う。
 一方、社会情勢の変化で理事長を務める県木造建築工業組合は会員減少が続く。「木造建築の面白さを伝え、後継者を育てたい」と口元を引き締める。(76歳、南伊豆町)

 ■筆握り手書き看板60年 広告美術工 仙田治興さん
 明治30年代から看板製作を担う「アンペン」の4代目。映画広告も手掛けた父に師事し、50代で店を継いだ。大型プリンターが主流になった今も、正確な手仕事から地元企業の広告やイベント看板などの注文が舞い込む。
 看板文字は「大きく太く、きれいに」。枠を決めれば、あとは下書きをせずに右手一本で仕上げる。中学生から父や先輩職人を手伝い、気付けば筆を握って60年。「好きこそ物の上手なれ」と笑う。
 近年は地域の小中学校で技術の伝承にも携わる。「体が持つ限り、手書きの仕事は続けたい」と力を込める。(76歳、浜松市中区)

 ■独創的改善で品質向上 木工刃物製造工 山下正博さん
 地元の掛川工業高から1981年に入社。ピアノの部品製造に必要な木工刃物の設計、製造に長年従事し、優れた技能を発揮している。「木材の切削加工という地道な仕事が評価され、うれしい」と受賞の喜びを語る。
 曲線や厚みがあるピアノの部品を造るには繊細な技術が必要。断面の「バリ」や塗装面の欠けを抑えながら木材を切り出すため、刃物に独創的な改善を重ね、品質向上に大きく貢献してきた。刃物の研磨方法も工夫し、生産性向上に努めた。
 社内でシニアマイスターの称号を得て、現在は国内外で技能者育成にも励んでいる。(54歳、掛川市)

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