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「駿府の鶴堂」作? 巡礼絵馬を発見 静岡の観音堂

(2017/10/30 07:42)
発見された森田鶴堂が描いたとみられる巡礼絵馬=9月、静岡市葵区建穂の観音堂
発見された森田鶴堂が描いたとみられる巡礼絵馬=9月、静岡市葵区建穂の観音堂
絵馬に入った手書きの朱印
絵馬に入った手書きの朱印

 漆喰鏝絵(しっくいこてえ)の名工で「伊豆の長八」(入江長八)と並び「駿府の鶴堂(かくどう)」として知られる左官の森田鶴堂が描いた可能性が極めて高い巡礼絵馬が、静岡市葵区建穂の観音堂で偶然発見されていたことが29日までに分かった。奉納された巡礼絵馬に鶴堂とみられる手書きの朱印が入っていた。鶴堂の巡礼絵馬が見つかるのは初めてとみられ、専門家や関係者から「貴重な資料だ」と驚きの声が上がっている。
 同市文化財資料館運営委員の曽根辰雄さんが8月上旬、観音堂の仏像の説明をしている時に、「森田鶴堂」と手書きの朱印が入った絵馬を見つけた。朱印が薄かったため、これまで気付きにくかったという。「明治四十年」と記載があり、鶴堂50歳前後の作品とみられる。
 絵馬は縦約40センチ横約80センチの木製。富士山や駿河湾を背景に「服織村建穂」の住民7人が県内33カ所を巡る「駿河三十三観音霊場」の巡礼に出かけた様子とみられる。洋風の帽子をかぶった男性や、こうもり傘を持った女性などから当時の“ハイカラ”な風俗もうかがえる。
 旅の無事などを記念して描かれる巡礼絵馬は、江戸から明治時代を中心に庶民に親しまれてきた。絵馬には住民7人の氏名も見られる。この住民が願主で、鶴堂に頼んで描いてもらった可能性がある。

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