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「金色夜叉」に現代語版 貫一と宮、熱海の恋“再燃”

(2017/10/2 17:30)
金色夜叉の魅力を語る並木浩一教授=横浜市の桐蔭横浜大
金色夜叉の魅力を語る並木浩一教授=横浜市の桐蔭横浜大

 2018年に生誕150周年を迎える尾崎紅葉(1868~1903年)の代表作で、熱海の名を一躍全国に広めた小説「金色夜叉」。旧仮名遣いと文体の“敷居の高さ”が原因で、読破を断念する人も多い作品の「魅力を現代に伝えたい」と桐蔭横浜大(横浜市)の並木浩一教授(56)らがこのほど、前編に当たる部分を現代語訳して出版した。
 書籍のタイトルは「金色夜叉 現代語版前編~熱海の恋のものがたり」。前編は尾崎が執筆した6編の最初の1編に当たり、主人公の貫一と宮が熱海の海岸で別れる有名なシーンまでを描いている。並木教授はメディア論・表象文化論が専門で、新聞小説を研究。中でも明治時代に絶大な人気を誇った金色夜叉には、高い関心を持っていたという。
 現代語訳に当たっては、擬古文調で書かれた本文の美しさをなるべく残しながら、現代人が理解しやすいよう表現を工夫した。文中の宮の表記については「宮という女性の持つ現代性を表現したい」と、あえて片仮名の「ミヤ」を選択した。
 熱海を訪れる人が持ちやすい小型版化も検討する。並木教授は「金色夜叉は現実の場所と物語が関わり合うことで面白さが増し、熱海の魅力形成にも寄与した。現代語訳を入り口に多くの人が原書を読んでくれれば」と話す。
 電子書籍とペーパーバックの2形式。インターネット通販大手「アマゾン」のみで取り扱っている。

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