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富士市からの眺め? 富嶽三十六景「駿州片倉茶園ノ不二」

(2017/8/24 08:12)
「駿州片倉茶園ノ不二」を手に、風景を確認する木内陽子さん(左)と白木智馨住職。晴天時にはここから富士山が見える=22日、富士市の法蔵寺
「駿州片倉茶園ノ不二」を手に、風景を確認する木内陽子さん(左)と白木智馨住職。晴天時にはここから富士山が見える=22日、富士市の法蔵寺

 葛飾北斎の浮世絵「富嶽(ふがく)三十六景」の一つ「駿州片倉茶園ノ不二」が、富士市から見た風景という可能性を探る市民プロジェクトが24日、始動する。同市から望む富士山の光景を文化資源として生かす取り組み。市民らは「決め手を見つけて文化の発展につなげたい」と意欲を語る。
 プロジェクトは「富士市に残る北斎の足跡を辿る(たどる)会」と銘打ち、同市の元小学校教諭の木内陽子さん(71)が旗振り役を務める。メンバーは住民ら約10人。地元史跡研究グループの「同市中野の法蔵寺から見た風景ではないか」という説を明らかにしようと、同寺の白木智馨住職(33)らと立ち上げる。今後は古文書や資料などを分析する。
 北斎の「駿州片倉茶園ノ不二」は、小高い丘のような場所から富士山を望み、眼下に茶畑や沢が広がる光景を描いている。富士市中野には「片倉町」の地名があり、周辺に「伝法沢」が流れるなど共通点も多い。
 富嶽三十六景の全46作品を29日まで展示している熱海市のMOA美術館の担当者は「当時は実際に風景を見ながら絵を描くという手法は通例ではなかった」と話す。一方で「片倉町の地名から、同市からの風景を描いたのではないかという説は専門家の間でもある」と説明する。
 木内さんは小学生の頃に「駿州片倉茶園ノ不二」に出合った。それ以来、自分の住む片倉町と同じ名前が気になっていたという。木内さんは「少しずつ当時の状況を明らかにして、多くの人が訪れたくなるような場所としてPRしたい」と言葉に力を込めた。同会は古い資料などを持っている人がいれば知らせてほしいと呼び掛けている。

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