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平安中期の木簡や銅印 浜松・梶子遺跡から出土

(2017/7/8 08:20)
木簡に記されている内容を説明する浜松市文化財課の井口智博主任=7日午後、市役所
木簡に記されている内容を説明する浜松市文化財課の井口智博主任=7日午後、市役所
木簡や銅印などが出土した梶子遺跡(浜松市提供)
木簡や銅印などが出土した梶子遺跡(浜松市提供)

 浜松市は7日、同市中区南伊場町の梶子遺跡から平安時代中期の具体的な年号や稲の収穫量が記された木簡などが出土したと発表した。市文化財課の井口智博主任は、木簡は公的な稲の収穫量を記録した台帳と推測されると説明し、「地方を治めていた律令体制が形骸化していた時代に、少なくとも浜松では役所が機能していたことを示す貴重な史料」と述べた。
 梶子遺跡は、同市中区のJR東海浜松工場一帯にある伊場遺跡群の一つ。古代の役所に当たる敷智郡家(ふちぐうけ)があった場所と考えられている。
 木簡は1~6月に行われた発掘調査で、遺跡内の「伊場大溝」と呼ばれる川の跡から9点見つかった。このうち1点は、西暦913年に当たる「延喜十三年」の文字や稲の収穫量、日付とみられる数字など100以上の文字が書き込まれていた。役所から「稲主」と呼ばれる人物に対して送られた召喚状とみられる別の木簡も見つかった。同遺跡群からはこれまでに180点以上の木簡が見つかっているが、奈良時代の物が中心だった。
 梶子遺跡からは木簡の他に、「子」という文字が刻まれた銅印1点や祭事に使われたとみられる墨書土器300点以上も出土した。
 同市北区の市地域遺産センターでは13日から31日まで、今回出土した銅印や土器の速報展を開く。木簡は保護するため、実物ではなく実測図や写真を展示する。
 問い合わせは同センター<電053(542)3660>へ。

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