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シロアリから文化財守れ 専門家点検、08年以降全施設で被害

(2017/6/13 11:56)
シロアリ被害の状況を確認する静岡県しろあり対策協会の会員=2014年4月、静岡市駿河区の久能山東照宮(公益社団法人日本シロアリ対策協会提供)
シロアリ被害の状況を確認する静岡県しろあり対策協会の会員=2014年4月、静岡市駿河区の久能山東照宮(公益社団法人日本シロアリ対策協会提供)

 静岡県教育委員会文化財保護課と県内のシロアリ駆除業者でつくる県しろあり対策協会(山島真雄会長)による文化財のシロアリ被害や腐朽の検査が2008年の開始以来、今月で10回の節目を迎える。文化財建造物の検査には建物を損傷しないよう、特殊機材や専門知識が欠かせない。同協会は「業界の地位向上につながれば」と、費用を全額負担して県内の文化財の保護に寄与してきた。
 検査は毎年6月、施設の規模に応じて1回当たり1~16カ所で行い、これまでに計83施設で実施。検査を行った全ての文化財にシロアリの被害が確認され、施設所有者の半数以上が修理などの対策を施したという。放置されていれば、建物だけでなく収蔵されている古文書などにもシロアリ被害が及ぶことが懸念されるケースもあった。
 山島会長は「今後は調査結果の報告だけではなく、予防策についても積極的に提案していきたい」と意欲をみせる。
 10回目となる14日の検査は同協会40周年も記念し、沼津市下香貫の旧沼津御用邸苑地の東付属邸と西付属邸を調べる。協会員と岐阜、三重、愛知の3県のしろあり対策協会の職員や建築の専門家ら約60人が取り組む。床下の土台、柱などの状況を目視や超音波などの方法で確認する。
 県教委文化財保護課の担当者は「今後も県内の文化財保護のために協力を」と期待を込めた。

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