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詩人の大岡信さん死去 三島出身、文化勲章受章

(2017/4/5 20:30)
死去した大岡信さん
死去した大岡信さん

 三島市出身の文化勲章受章者で、詩人や評論家として活躍した大岡信(おおおか・まこと)氏が5日午前10時27分、誤えん性肺炎による呼吸不全のため同市の三島総合病院で死去した。86歳。自宅は裾野市。葬儀・告別式は近親者で営む。喪主は劇作家の妻深瀬サキ(ふかせ・さき、本名大岡かね子=おおおか・かねこ)さん。後日お別れの会を開く。
 1931年、歌人大岡博の長男として生まれた。旧制沼津中(現沼津東高)、旧制一高を経て、53年東京大卒。沼津中時代に詩作を始め、大学卒業後は新聞社勤務の傍ら、川崎洋さん、茨木のり子さんが創刊した同人誌「櫂(かい)」に参加。詩人の谷川俊太郎さんや吉野弘さんらと交流した。56年に第1詩集「記憶と現在」を刊行、みずみずしい感性の詩で注目を集めた。
 70年代からは複数の詩人が連続して言葉をつむぐ「連詩」を提唱し、国内外の詩人と共作。99年に始まった「しずおか連詩の会」のさばき手や監修役を務めた。明治大や東京芸大の教授、日本ペンクラブ会長を歴任し、後進の育成にも尽力した。97年に文化功労者、2003年には文化勲章を受章した。海外への日本文学の紹介にも努め、04年には仏レジオン・ドヌール勲章も受章した。
 古今東西の文学作品に精通し、評論作品も数多く著し、古典文学の再評価に影響を与えた。文学者から市井の人までの詩歌を取り上げた新聞連載「折々のうた」では、菊池寛賞を受賞した。
 英語やフランス語に堪能で、翻訳書も多かった。1997~2009年に開かれた「しずおか世界翻訳コンクール」の企画委員長や審査委員を務めた。09年には、業績を紹介する「大岡信ことば館」が三島市に開館し、三島、沼津両市の名誉市民にも選ばれた。
 長男は芥川賞作家の大岡玲(あきら)さん、長女は画家で詩人の大岡亜紀さん。

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