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2018年9月11日【大自在】

(2018/9/11 07:30)

 同じように姉と一緒に父親の手ほどきでテニスを始めた。大坂なおみ選手(20)にとり米国のセリーナ・ウィリアムズ選手(36)は敬意と親近感を感じる存在なのだろう。テニスを始めた頃に既に頂点にいて、憧れでもあった
 ▼素直な気持ちが出たのが全米オープン女子シングルスで決勝進出を決めた直後のインタビューだ。決勝の相手ウィリアムズ選手へのコメントを求められ、殊もあろうに「アイ・ラブ・ユー(愛しています)」と答えた。その天真らんまんさも、コートに立てば一変する
 ▼獲物を射る目つきで弾丸サーブを打ち込み、豪快に強打を左右に打ち分ける。日本時間の一昨日朝の決勝。力強いプレーの先駆者ウィリアムズ選手が相手でも、一歩もひけをとらなかった
 ▼終わってみれば四大大会優勝23回の第一人者にストレート勝ち。世代交代を感じた人もいたのではないか。四大大会のシングルスを日本人選手が制するのは、車いす部門を除けば史上初である
 ▼かつては試合中に弱気の虫が顔を出し、自滅することもあった。昨年末、新コーチを迎えて変わった。試合中、感情を制御するようなしぐさを見せ、勝因を聞かれると「我慢」と答えるようになった
 ▼ウィリアムズ選手の優勝を期待した観客にブーイングで迎えられた表彰式、大坂選手の言葉が雰囲気を変えた。「みんなが彼女を応援したことを知っています。こんな終わり方ですみません。試合を見てくれてありがとう」。この人の飾らない性格は選手としては強い「武器」となり、人間としては大きな魅力になっている。

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