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2018年9月3日【大自在】

(2018/9/3 07:25)

 「紫」は昔から高貴な色として扱われてきた。地中海沿岸で栄えた古代フェニキアでは小さな貝の内臓の色素で糸や布を紫に染めている。だが、1着の衣服に数万、数十万個もの貝が必要で、帝王しか使えない色とされた
 ▼日本でも貝紫で染めた布片が吉野ケ里遺跡で見つかっている。5世紀ごろには中国から紫草が渡来。色調や染色の困難さから気高き色として尊ばれた。聖徳太子が603年に定めた「冠位十二階」では最高位を示す色となる(歴史にみる「日本の色」中江克己著)
 ▼こちらは濃い紫色なら「極めて危険」、薄い紫は「非常に危険」を示す。気象庁が全国の中小河川について発表する洪水警報の危険度分布のことだ。指定河川洪水予報の発表対象でない中小河川の危険度の高まりを知らせる
 ▼赤色は「警戒」、黄色「注意」など5段階。ホームページでリアルタイムに確認できる。避難にかかる時間を考慮し、3時間先の未来までの予測値を用いて色分けしているという
 ▼列島はこの夏、西日本豪雨をはじめ各地で風水害が続いた。しかし台風シーズンはこれから。過去は県内に大きな被害をもたらした狩野川台風が60年前の9月26日。その1年後の伊勢湾台風では被災者が全国で120万人に及んだ
 ▼西日本に明日にも上陸の恐れが出ている台風21号が気がかりだ。非常に強い勢力を保ち進路予想図は伊勢湾台風の通過コースと似ているように思える。中小河川は急激な水位上昇が起こりやすい。遅くとも、お近くの河川に「薄い紫色」が出たら、速やかに避難開始の判断を。

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