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2018年9月1日【大自在】

(2018/9/1 07:58)

 アパートでの単身生活は既に十数年に及んでいる。毎年夏の暑さには扇風機1台で何とかしのいできた。窓は全面網戸にし、一晩中扇風機を回しっ放しにすれば、寝苦しさはあっても寝入ってしまえば、我慢できた
 ▼入居後、しばらくして備え付けのエアコンが故障して以降、扇風機を頼りにしてきたが、今年は無理だった。扇風機が送り出す風は夜間でも熱風のような感覚があり、ついに7月半ば、業者に“SOS”を出さざるを得なくなった。今はエアコンのありがたみに浸っている
 ▼「命の危険がある。災害と認識している」。気象庁がそう警鐘を鳴らした今夏の暑さは尋常ではない。日々のあいさつの中に熱中症という言葉が当たり前のように入っていたように思う。熱中症による救急搬送者数も記録的だった
 ▼県内ではきのうも静岡市駿河区で36・4度を観測するなど、厳しすぎる残暑が続いている。猛暑の中、岐阜市の病院ではエアコンが故障した部屋に入院していた80代の患者5人が死亡した。警察は熱中症で死亡した疑いもあるとみて業務上過失致死容疑を視野に捜査している
 ▼病院によれば、業者に修理を依頼したが、約1カ月かかると説明を受けたため扇風機9台を置いた。病院はエアコンの定期点検やメンテナンスを実施していなかった
 ▼当時、岐阜市の最高気温は36・2度だったといい、扇風機だけでは室内の温度を下げることは難しかったのではないか。何とも痛ましい。この暑さはしばらく続きそうで熱中症には要注意だ。エアコンの使用にためらうことなかれ、である。

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