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2018年6月9日【大自在】

(2018/6/9 07:08)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が地球から約3億キロ離れた小惑星りゅうぐう目指し、探査機「はやぶさ2」を打ち上げたのは4年前の12月。地球の重力を使って軌道を変える「スイングバイ(重力ターン)」を行い、地球の軌道から離れ、りゅうぐうに向けて飛行中だ
 ▼漆黒の宇宙を飛び続ける、はやぶさ2のはるかなる旅路もようやく最終段階を迎え、目標にぐっと近づいているようだ。今後は軌道を最終調整し、今月27日前後にりゅうぐうに到着する見込みだという
 ▼思い出すのは以前、7年間、約60億キロに及ぶ長旅の末、“星のかけら”を持ち帰った先輩の探査機「はやぶさ」のことだ。小惑星イトカワに着陸、その後離陸し、地球帰還を目指したが、燃料漏れなど度重なるトラブルに見舞われ、一時は通信が途絶、行方不明になった
 ▼研究者の懸命の努力で奇跡的によみがえり、地球にたどりついたのは帰還予定から3年もたっていた。数々の苦難を乗り越えての帰還にわが子の帰りを待ちわびる親の気持ちを重ねた人も多かったようだ
 ▼りゅうぐうには水や有機物を含む物質があるとみられ、岩石を採取して地球に持ち帰るのがはやぶさ2の使命だ。2020年末の帰還を目指すというから壮大な旅も本番はこれからである
 ▼日本の宇宙科学研究は欧米に比べ、少ない予算の中で、地道に独自の実績を積み上げてきたといわれる。ただ、国の財政難のあおりを受けて短期間では成果の出にくい基礎科学にとって逆風だという。惑星探査の成果も長い目でじっくり構える姿勢が必要だ。

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