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2018年2月9日【大自在】

(2018/2/9 08:05)

 ▼東京・大田区の町工場が協力して「氷上のF1」と呼ばれるボブスレーを作り上げた。ボブスレーに国産品はなく、高精度の部品作りが得意な町工場が参加し、フレームを形作る200余のパーツ作製に挑んだ
 ▼町工場の技術を結集した「下町ボブスレー」はスタートから7年。ようやくきょう開幕する平昌五輪でカリブ海の島国ジャマイカ代表が乗ることになり、活躍が期待されていた
 ▼古い機体を借りて研究し、設計図を書き、工場ごとに得意な技術で部品作りを担当。1号機完成後も改良を重ねてきた。常夏のジャマイカ・ボブスレー代表はかつて冬季五輪出場が話題となり、映画化もされ、人気を集めた
 ▼しかし、社長さんたちの願いは届かなかったようだ。ジャマイカ代表は今季のワールドカップ(W杯)で使用したラトビア製のそりが好結果を残したとして五輪でもラトビア製を使うと回答してきたという。社長さんたちの意気消沈ぶりが伝わってくる
 ▼使用しなかった場合は法的措置を取るそうだが、スピードを競う選手の気持ちもよく分かる。ここは穏便にといかないものか。下町ボブスレーの快走が見られないのは残念だが、技術に磨きをかけてきた下町のものづくりの伝統はより確かなものになったことだろう
 ▼南北合同チームの登場など政治性を帯びる五輪になったが、有力な日本選手めじろ押しで見どころもたっぷりだ。「五輪の失敗は五輪で返す」。前回、まさかの4位に終わったジャンプ女子の高梨沙羅選手は自分に言い聞かせてきたという。雪辱の舞台は整った。

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