静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

2017年11月10日【大自在】

(2017/11/10 07:23)

 ▼「虎もハエもたたく」。党幹部の腐敗も見逃さないという決意を示す中国の共産党トップ、習近平総書記(国家主席)のメッセージとして知られる。専門家に言わせれば汚職天国の中国は「誰でもたたけばほこりが出る」そうだ
 ▼そういえば以前、中国の「汚職文化」は紀元前からあったことが証明されたという記事を読んだ記憶がある。周代前期(西周)の紀元前873年の汚職事件が、発掘された青銅器に刻まれていた
 ▼それによると、ある貴族が規定に違反して農地を開発し、規定以上の召し使いを抱えていた。告発を受けて朝廷が調査官を派遣したところ、貴族は賄賂として調査官の母親に青銅器、父親に玉器を贈り、調査官本人にも高価な玉器を贈った。もちろん違反は見逃された
 ▼習氏は先の党大会で党規約に自身の名を冠した思想を入れ、今後5年間の長期君臨を示した。「党の健康な体をむしばむウイルスを除去し続ける」とも述べ、反腐敗闘争の継続を宣言した
 ▼ただし、素直に受け取るわけにはいかない。古代から群雄割拠し、名だたる軍師が権謀術数を巡らせてきた壮大な歴史をひもとけば、反腐敗に名を借りた権力闘争であり、ライバル排除の策との見方がにじむ
 ▼1強体制を進める習氏にとって今回の米中首脳会談は権威づけの仕上げの場とも言える。北朝鮮への圧力強化を訴えるトランプ米大統領に対し、習氏は対話による解決の重要性も指摘した。独裁的な権力者に、片や何を言い出すか分からぬ世界最強のトップ、会談の裏の“つばぜり合い”に興味は尽きない。

大自在の記事一覧

ロード中 関連記事を取得中...

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト