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2017年11月9日【大自在】

(2017/11/9 07:22)

 ▼トランプ米大統領のメラニア夫人が、安倍晋三首相の昭恵夫人と東京都内の小学校で習字の授業を見学し、毛筆で「平」「和」と書いたころ。2人の夫はこの2文字とは全く似つかわしくない会話を交わしていた。会談後の会見で記者の質問に答えている
 ▼「首相は大量の(米国製)軍事装備を購入するようになるだろう。そうすればミサイルを上空で撃ち落とせる」(トランプ大統領)。「日本の防衛力を質的にも量的にも拡充していきたい。米国からさらに購入していくことになるだろう」(安倍首相)
 ▼兵器などの軍需品販売で巨利を得ようとする者を「死の商人」という。現職の米大統領をそう呼ぶことには強いためらいを覚えるが、「米国で多くの雇用が生まれる」と屈託なく語る姿を見て、そんな言葉が脳裏に浮かんだ
 ▼「実績」もある。5月の初の外遊ではサウジアラビアに「イランの脅威への支援」として約12兆円相当の武器を売り込むことに成功した。その際は同盟国のイスラエルからも「地域の軍事バランスが崩れる」との声が上がった
 ▼国際社会の批判に耳を貸さず、核兵器開発を進め、上空を横切るミサイルを撃つ国が実在する。防衛力の強化が抑止力を高めるのも確かだろう。ただ、大統領が言うように「日本がより安全になる」かは、個々の装備の性能も含めて十分精査する必要がある
 ▼首相が「さらに」と言ったように、米国からは既に多くの装備を買い、防衛費は年々膨らんでいる。原資は税金だ。言うまでもないが「貿易不均衡の是正」とは関係のない話である。

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