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2017年10月5日【大自在】

(2017/10/5 07:20)

 ▼アインシュタインといえば、舌を出した愛嬌[あいきょう]たっぷりの写真がよく知られる。気さくな人柄という印象が伝わるが実は写真を撮られるのが大嫌いだったという。72歳の誕生日を祝うパーティーの帰り、通信社のカメラマンに直撃された
 ▼普段ならそっけなくするのに多少機嫌がよかったため、思わず笑みがこぼれそうになり、照れ隠しの意味もあってつい舌を出してしまったらしい。「大人が読みたいアインシュタインの話」(日刊工業新聞社)にある
 ▼アインシュタインが常識を覆す論文を発表したのは1905年、26歳の時。スイスで特許審査の仕事をしながら研究を続け、時間も空間も相対的な存在であることを示した特殊相対性理論の論文などを相次いで世に出した
 ▼科学史にさんぜんと輝く理論を完成させた、いわゆる「奇跡の年」の偉業である。16年には一般相対性理論を導き出し、重力波の存在を予言。物体が動くと周りの空間が伸び縮みし、ゆがみが波のように宇宙に広がる現象。質量の大きな天体が激しく動くと強烈な重力波が発生し、宇宙空間を真っすぐ伝わる
 ▼2015年9月、米国の観測チーム「LIGO(ライゴ)」がそんな「時空のさざ波」をとらえた。アインシュタインの予言から100年後という記念の年の昨年、発表され、話題を呼んだ
 ▼観測チームを率いる3人の学者に今年のノーベル物理学賞授与が決まった。宇宙の起源に迫る大きな一歩になるのだろう。アインシュタイン博士も予言が当たり、あの世でご機嫌ではないか。今度も思わず舌を出したかも。

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