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診察室

診察室「歯茎に『イボ』、放置していいか」(2020/7/29 13:15)
県歯科医師会生涯研修部員 阿武野貴弘
県歯科医師会生涯研修部員 阿武野貴弘

56歳女性。歯磨きをしていたら、歯茎にイボみたいなものができていることに気付きました。放置していたら、膿[うみ]のようなものが出てきました。痛みはないのですがすぐ受診すべきでしょうか?

 ■化膿か、原因特定し早期治療を

 【答】すぐに受診することをお勧めします。イボのようなものは瘻孔[ろうこう]と呼ばれるもので、歯根の先端に膿がたまっている可能性があります。たまった膿を外に出すために形成されるものです。原因として考えられるのは、虫歯の進行や歯を強くぶつけてしまうことなどにより、歯の神経が壊死[えし]を起こし、細菌感染により歯根の先端周囲の骨がなくなり化膿[かのう]してしまうことがあります。また、すでに神経の治療が済んでいる歯でも再感染を起こし化膿することがあります。

 放置して病状が悪化するとかむだけで強い痛みを生じたり、場合によっては歯を残せなかったりもします。これらの症状は歯根の治療を受けていただくことにより防止、改善することができますので、すぐに歯科を受診しましょう。

 他に歯周病も原因として考えられます。歯周病が進行すると周囲の骨の高さが下がってしまい、歯周ポケット(歯と歯茎の溝)が深くなってしまいます。歯周病の原因菌により化膿し、瘻孔を形成することがあり、奥歯の場合では歯根の分岐部で化膿してしまうことが多くみられます。こちらも悪化すると歯を支える骨が吸収し続けて歯がグラグラになり、残せなくなることがあります。

 どちらが原因だとしても、放置して症状が改善されることはありません。痛みがなくてもご自身の歯を守るために歯科を受診して原因を特定し、悪化する前に適切な治療を受けましょう。(県歯科医師会生涯研修部員 阿武野貴弘)

 ※2020年7月28日掲載


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