• mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

診察室

診察室「虫歯治療の金属 アレルギー心配」(2020/6/18 14:04)
静岡県歯科医師会生涯研修部員 庵原明倫
静岡県歯科医師会生涯研修部員 庵原明倫

31歳女性。最近ネックレスで湿疹ができ、金属アレルギーと診断されました。口の中に虫歯の治療で金属が入っていますが、このままで大丈夫でしょうか?

■身体にほぼ害ないもの、原因調査が重要

 【答】虫歯治療で使われている金属は、長期間口の中で安定し身体にほぼ害のないものとして現在も使われています。ですから口の中の金属が必ず金属アレルギーの原因になるわけではありません。

 しかし、口の中は常に37度前後で唾液もあることから、ごく微量の金属イオンが溶け出すことがあり、金属アレルギーの原因になることもあります。

 歯科治療で用いる金属によるアレルギーの頻度はかなり低く、またアレルギーはいろいろな要因によって起こりますので、まずは原因をしっかり調べることが重要です。具体的には皮膚科でごく微量の金属を肌に貼って調べるパッチテストがあります。

 その上で口の中の金属が原因の一つであると判断された場合には、基本的に金属を除去し、違う材料に置き換える処置をします。最近では条件がそろえば金属以外の材料(レジン、ハイブリッドセラミックス)でも保険適用になります。ただし、除去してすぐによくなる場合もあれば、治るまで1年近くかかることもあり、金属を外すことでかみ合わせに変化が起こる可能性もあるので、慎重な治療計画が必要になります。

 金属アレルギーの症状はおつらいと思いますが、口の中の金属も原因と早急に判断せず、まずはかかりつけの歯科医、皮膚科医にご相談されることをお勧めします。(静岡県歯科医師会生涯研修部員 庵原明倫)

 ※2020年4月28日夕刊掲載


健康・医療 キーワード検索

▲ページトップ