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診察室

服薬、歯科治療への影響心配(2019/7/23 14:21)
静岡県歯科医師会生涯研修部長 芹沢祥宏
静岡県歯科医師会生涯研修部長 芹沢祥宏

 78歳女性。歯に痛みがあり、治療に行こうと思っています。しかし体の具合も悪く通院しています。薬をたくさん飲んでいるので歯の治療に影響がないか心配です。歯医者さんに伝えることはありますか。



【答】
■疾患名、服用の薬 正確に伝えて


歯科治療に際し、気を付けなければならない病気はいくつかあります。代表的なものを説明します。

 まず、骨粗しょう症でビスフォスフォネート系製剤(BP製剤)を服用されている方。BP製剤使用経験のある方が抜歯など顎骨に刺激が加わる治療を受けると、顎骨壊死[えし]が起こる場合があります。

 次に抗うつ薬や抗精神病薬などの神経系薬剤を服用されている方。神経系薬剤の中には口腔乾燥や咬合[こうごう]の違和感、顎関節痛、咀嚼[そしゃく]障害、歯周疾患、歯痛など、口腔に関連した副作用を引き起こすものが多くあります。副作用の症状が強く対処が難しい場合は、医師と相談の上、減薬や薬剤変更をすることがあります。

 最後に高血圧、脳梗塞などでワルファリンといった抗凝固薬を服用されている方。抜歯などの治療時に抗凝固薬のワルファリンや、抗血小板薬のバイアスピリンなどを休薬するとリスクがあるため、服用を継続する-というガイドラインもあります。自己判断での休薬は避けてください。治療以外でも抗凝固薬のワルファリンと抗菌薬あるいは消炎鎮痛薬は、併用すると抗凝固薬の血中濃度が上昇し出血リスクが増すことがあります。薬の相互作用には注意が必要です。

 治療を受ける際には、現在患っている疾患名や内服している薬を全て正確に伝えていただきたいと思います。薬に関しては、お薬手帳を提示していただければより正確に伝わります。その情報を基に医師、歯科医師、薬剤師などで連携して治療に臨むことができます。




★ この記事を書いた先生 ★
静岡県歯科医師会生涯研修部長 芹沢祥宏



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2019年07月23日)



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