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診察室

口の中が乾く(2019/7/2 14:11)
静岡県歯科医師会生涯研修部長 芹沢祥宏
静岡県歯科医師会生涯研修部長 芹沢祥宏

 69歳女性。最近口の中が乾くようになり、食事も水がないと飲み込みにくくなりました。頻繁に水を飲むようにしていますがなかなか治りません。何かの病気でしょうか。治す方法はありますか。



【答】
■全身疾患、放置せず歯科医に相談


症状を伺うと、ドライマウスの可能性があると思われます。ドライマウスは別名「口腔[こうくう]乾燥症」とも呼ばれ、唾液量の減少と質の異常をきたす病気で、口腔内が乾燥してさまざまな不快症状を引き起こします。

 原因として、糖尿病や放射線障害、脳血管障害、老化、筋力の低下、更年期障害、薬の副作用、シェーグレン症候群、ストレスなどがあります。単独原因の場合もあれば、複合して起きることもあります。

 症状は、口が乾く、唾液がネバネバする、味がしない、よく噛[か]めない、飲み込みにくい、口臭が強い、入れ歯を着けると痛い、歯垢[しこう]が付きやすい-などです。放置すると特に高齢の方は食べ物を飲み込む能力が低下し、摂食嚥下[えんげ]障害から重篤な病気になりかねません。

 治療は歯科では人工唾液や保湿ジェルなどを用いる対症療法のほか、唾液分泌促進剤による薬物療法や筋機能療法などがあります。ドライマウスは全身疾患の症状として口腔内に現れることが多く、歯科だけでなく医科との連携が重要です。例えば更年期障害では婦人科と連携します。高血圧症に用いられる降圧剤により口腔内が乾く場合は、循環器内科と連携して薬剤の変更や減量で対処します。シェーグレン症候群であると診断されれば、膠原[こうげん]病を専門とする内科医の協力を得る事になります。まずはかかりつけの歯科医院で相談されることをお勧めします。




★ この記事を書いた先生 ★
静岡県歯科医師会生涯研修部長 芹沢祥宏



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2019年07月02日)



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口腔 ドライマウス


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