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診察室

足のしびれが治療後も残る(2019/6/22 11:10)
静岡県立総合病院整形外科主任医長兼運動機能センター長 松岡秀明
静岡県立総合病院整形外科主任医長兼運動機能センター長 松岡秀明

 85歳男性。両足裏のしびれで困っています。2、3分歩くとふくらはぎが痛くなり、さらに腰も痛くて歩行困難になります。2009年に足根管症候群と診断され手術しましたが効果がなく、その後脊柱管狭窄[きょうさく]症の治療を受けました。ふくらはぎの痛みはなくなりましたが、しびれは残り、どんな姿勢でも苦痛です。



【答】
■再検査後、薬やコルセットも


 背骨の中の神経の通り道である脊柱管が椎間板の老化などで狭くなり、内部の神経が圧迫されるのが脊柱管狭窄症です。

 症状で特徴的なのは、歩行により徐々に足のしびれや痛みがでて歩くのが困難になるものの、かがんで休憩すると楽になってまた歩けるという間欠性跛[は]行と呼ばれる症状です。進行すると安静時の足のしびれ、下肢の筋力低下、頻尿や尿閉などのさまざまな症状が出てきます。脊柱管内の神経の圧迫が長期間かつ高度であれば、神経が不可逆的に障害される可能性もあり、手術で圧迫を取り除いても、術後に神経の障害によるしびれが残ることがあります。

 また、術後から時間が経っていますので、脊柱管狭窄症が再発している可能性もあります。まずは、レントゲン、MRI(磁気共鳴画像装置)検査などで調べてみましょう。近年、神経障害性疼痛[とうつう]に対する薬がいくつか出ていますし、ペインクリニックを受診してみてもいいかもしれません。腰痛は筋力低下や背骨の変形が原因と考えられ、年齢を考慮するとコルセットで保護するのが無難です。脊椎の変形が高度であり体が元気であれば脊椎固定術などの手術の選択肢もあります。




★ この記事を書いた先生 ★
静岡県立総合病院整形外科主任医長兼運動機能センター長 松岡秀明



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2019年6月11日)



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