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診察室

膝裏の痛み、改善しない(2019/6/22 11:05)
静岡県立総合病院整形外科主任医長兼運動機能センター長 松岡秀明
静岡県立総合病院整形外科主任医長兼運動機能センター長 松岡秀明

 75歳男性。3カ月ほど前から膝の裏側が痛く、整形外科では湿布かサポーターをするしかないと言われました。効果はなく、接骨院で電気マッサージや鍼[はり]をしても変わりません。他の整形外科で変形性膝関節症と診断されリハビリをしましたが、改善しません。



【答】
■多角的な検査で原因見極め


 75歳男性で、今まで元気だったのに膝の後ろが痛い-という症状がある場合、半月板損傷や変形性膝関節症が最も疑われます。

 膝関節は、主に大腿[だいたい]骨(太ももの骨)と脛[けい]骨(すねの骨)の間の関節で、関節表面は軟骨で覆われていますが、間に半月板という三日月型の軟骨様組織が挟まっています。この半月板が傷んでいるのか、それとも軟骨まで傷んでいるのかによって、半月板損傷や変形性膝関節症という病名が付けられます。

 診断にはまずレントゲン写真が基本となりますが、いろいろな撮影方法で評価することが必要です。半月板損傷の一部では早期に変形性膝関節症に進行するタイプもあり、半月板の状態をより詳しく知りたい場合はMRI(磁気共鳴画像装置)検査が必要です。

 これらいわゆる膝の老化疾患の治療は、筋力強化、体重減少、サポーター、湿布といった外用鎮痛剤などが基本となります。半月板損傷では、関節鏡という内視鏡を用いた手術も、症状を早く軽快させるための選択肢の一つになります。軟骨が傷んでいる場合は、ヒアルロン酸の関節内注射もある程度有効です。いずれにせよ、検査によって痛みの原因が何であるのか見極めをすることが必要です。




★ この記事を書いた先生 ★
静岡県立総合病院整形外科主任医長兼運動機能センター長 松岡秀明



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2019年6月4日)



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