• mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

診察室

前立腺がん、監視療法続けるべき?(2019/5/28 10:19)
静岡県立総合病院副院長兼腎センター長兼泌尿器科部長 吉村耕治
静岡県立総合病院副院長兼腎センター長兼泌尿器科部長 吉村耕治

 76歳男性。2016年の人間ドックの結果から生検し、前立腺がんと診断されました。初期だったので、PSA監視療法を続けています。このまま経過観察を続けていいのか、体力のあるうちに治療すべきか思案しています。最大の心配は他臓器への転移です。



【答】
■根治療法で制御、合併症の影響も


 前立腺の生検によっておとなしいタイプのがんが見つかった場合は、監視療法がよい適応になります。この場合3カ月程度ごとのPSA値測定が重要ではありますが、同時に時々(一般的には1年目、4年目など)、生検で組織を確認する必要があります。PSA値がさほど動いていなくても改めて生検をすると前回見つからなかった悪いタイプのがんが見つかることもあります。その場合は何らかの根治的な治療へと移行する方がよいでしょう。

 定期的に受診されていれば、気づいたら他臓器に転移しているという状況になることはめったにありませんが、現在76歳でお元気でしたら、この先15年、20年を見据えなければなりません。そうするとどこかの段階で何らかの治療に移行する必要が出てくることも予想されます。転移をしていない状況の前立腺がんに対して根治療法を行えば、その後再発することがあっても生命を脅かす状況になることはまれです。

 ただ、根治療法には必ず合併症が付いて回ります。治療によるがんの制御と合併症による生活の質への影響を比べながら、その都度主治医と相談された方が良いでしょう。




★ この記事を書いた先生 ★
県立総合病院副院長兼腎センター長兼泌尿器科部長 吉村耕治



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2019年5月21日)



【検索】
前立腺 がん


logo_shizushin.png



健康・医療 キーワード検索

▲ページトップ