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診察室

突然の尿漏れ、今後が不安(2019/5/20 12:39)
静岡県立総合病院副院長兼腎センター長兼泌尿器科部長 吉村耕治
静岡県立総合病院副院長兼腎センター長兼泌尿器科部長 吉村耕治

 52歳女性。てんかん、逆流性食道炎、高血圧、過活動膀胱[ぼうこう]の薬を飲んでいます。朝洗顔をしようとしたら尿が漏れ、ズボンがぬれてしまいました。40代の頃から夜中に頻繁にトイレに起きることがあり、今、夜は紙おむつをはいています。今後が不安です。



【答】
■排尿記録し、専門科で残尿量測定


 尿が漏れることを専門的には尿失禁と言います。一言に尿失禁といってもいろいろなタイプに分かれ、タイプごとに対応策が異なります。質問を拝見すると、過活動膀胱[ぼうこう]の薬を飲まれているようですが、過活動膀胱[ぼうこう]というのは”突然尿意を感じて抑えきれなくなる”ことを指します。ですので、夜も同様の症状があって尿失禁している、と仮定して回答いたします。

 まず排尿記録・排尿日誌というものをご自身でされることをお勧めします。これは24時間の間にトイレに行く度に何時何分に尿がどれくらいの量出たのかを毎回測定して記録することです。同様の症状の患者さんで意外に多いのが、水分の取り過ぎで尿量が多くなっているという状況です。体格にもよりますが1日2リットル以上であればその可能性があります。水分摂取を減らすだけでかなり失禁がよくなることがあります。

 また一度専門科で残尿量(排尿後に膀胱[ぼうこう]に残っている尿の量)を測定してもらう方がいいでしょう。残尿がかなり多いようでしたら別の対応策を講じる必要があります。内服薬で対応が難しい重度の過活動膀胱[ぼうこう]の場合、神経を電気で持続的に刺激する装置を埋め込むという治療で劇的に症状が改善することもあります。




★ この記事を書いた先生 ★
静岡県立総合病院副院長兼腎センター長兼泌尿器科部長 吉村耕治



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2019年5月14日)



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