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診察室

足のむくみ、原因は(2018/8/21 20:07)
浜松医療センター腎臓内科長 大石和久
浜松医療センター腎臓内科長 大石和久

83歳の男性。数年前から両足がむくむようになり、靴が履けない状態です。当初は夏だけでしたが、昨年からは常にむくんでいます。現在、高血圧、膠原[こうげん]病、前立腺がん、椎間板ヘルニアの治療を受けています。各科の医師にむくみを相談しましたが、関係ないという回答でした。降圧剤としてフルイトラン(一般名トリクロルメチアジド)、アルダクトン(同スピロノラクトン)、カルブロック(同アゼルニジピン)、コニール(同ベニジピン塩酸塩)、膠原病はプレドニゾロン、前立腺がんはカソデックス(同ビカルダミド)を服薬しています。原因と治療法を教えてください。



【答】
■疾患由来でなければ薬剤の可能性


 むくみ(浮腫)の原因には多くの疾患があります。浮腫は重篤な疾患の存在を示唆していることがあるため浮腫の原因を探すことが必要です。一般的に、心臓や腎臓の機能が低下している場合に浮腫をきたします。心不全や腎不全がないか検査を行います。

 ご質問の方は膠原病の治療を受けていますが、膠原病による腎臓の合併症として蛋白[たんぱく]尿があります。血液中の蛋白が尿に漏れると、血液中の蛋白が低下し浮腫をきたすため、蛋白尿があるかを検査します。

 肝臓の病気により、肝臓での蛋白合成が低下したために血液中の蛋白が低下しても浮腫が生じます。甲状腺機能低下症でも浮腫をきたしますが、指で押してもへこまないことが特徴で、甲状腺ホルモンの測定で診断ができます。

 これらの検査で異常がない場合は、頻度は高くありませんが、浮腫の原因として薬剤の可能性を考えます。アゼルニジピンとベニジピンはカルシウム拮抗[きっこう]薬と呼ばれる降圧薬で、副作用の一つに浮腫があります。カルシウム拮抗薬は血管を拡張して血圧を下げるため、強い降圧効果があります。主に細い静脈よりも細い動脈を拡張するため、時として静脈に血液が滞り、血管内の圧が高まるため浮腫をきたすことがあります。

 トリクロルメチアジドとスピロノラクトンという食塩と水の尿中排泄[はいせつ]を促進して血圧を下げる降圧利尿薬を服用されていますが、カルシウム拮抗薬による浮腫に対して利尿薬は効かないといわれています。カルシウム拮抗薬の服用を開始して以降に浮腫が出てきた場合は薬剤性の浮腫の可能性があります。検査で異常がなく、浮腫をきたす疾患が否定できる場合は、降圧薬の種類を変更していただくよう主治医と相談してください。




★ この記事を書いた先生 ★
浜松医療センター腎臓内科長 大石和久



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2018年8月13日)



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