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診察室

睾丸手術後も痛み続く(2018/8/13 11:00)
浜松医療センター泌尿器科長 永田仁夫
浜松医療センター泌尿器科長 永田仁夫

28歳の男性。3年前、左の睾丸[こうがん]に痛みを感じました。大学病院で診てもらい、精索静脈瘤[せいさくじょうみゃくりゅう](レベル3)と言われました。2年前に左だけ顕微鏡下低位結紮[けっさつ]術を受けました。昨年は別の病院で、左は高位、右は低位の結紮術を受けました。それでも痛みが消えません。リリカ(一般名プレガバリン)を服用し、桂枝茯苓丸[けいしぶくりょうがん]も飲んでいます。原因と治療法を教えてください。また、座り仕事と関係はありますか。冬より夏が特に痛みます。



【答】
■原因不明の場合は対症療法


 慢性睾丸痛の原因ははっきり特定できる場合とできない場合があり、今回は後者と考えます。精巣捻転・精巣上体炎などの場合、およそ陰嚢[いんのう]所見で特定可能なため否定的です。精索静脈瘤は慢性睾丸痛の約55%を占めるとされますが、痛みを生じないこともあり、治療してみないと痛みがとれるかは不明です。実際には改善していないため静脈瘤による痛みではないと考えます。

 尿管結石や鼠径[そけい]ヘルニアなどで睾丸が痛くなる関連痛というものもありますが、高位精索静脈瘤結紮術の術前にはおそらくCTを撮影していると思いますので、それら疾患も否定的です。

 慢性陰嚢痛の約35%は原因不明といわれています。その場合、対症療法以外は治療法がないと考えます。具体的には非ステロイド性鎮痛薬、抗うつ剤、抗けいれん薬などの投与、技術的に可能な病院はかなり限られますが選択的な神経ブロックなどが考えられます。

 座位によるうっ血や季節変動などは痛みの変化に関係する可能性があるため、ご自身で痛みの少ない体勢などが分かれば、積極的にその姿勢をとることが望ましいと考えます。




★ この記事を書いた先生 ★
浜松医療センター泌尿器科長 永田仁夫



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2018年8月6日)



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