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診察室

喫煙は口内環境に影響?(2018/6/5 11:00)
県歯科医師会生涯研修部員 芹沢祥宏
県歯科医師会生涯研修部員 芹沢祥宏

52歳の男性。ヘビースモーカーです。ヤニで歯が黒くなったり、最近は歯肉が下がって食べ物が詰まったりするようになりました。たばこによる口の中への影響はあるのでしょうか。



【答】
■歯周病リスク高く、メラニン色素沈着


 たばこの煙には約4千種類の化学物質が含まれ、そのうち約200種類が有害物質、発がん物質が約70種類といわれています。

 口はたばこの煙が貯留、通過して直接影響を受け、血液を介して間接的にも影響を受けます。特に歯肉への影響は大きく、歯肉の出血が少なくなり、メラニン色素が沈着します。特徴としては歯周ポケットが深く、歯槽骨の吸収も大きく、歯周病の罹患[りかん]率が高く重度であるといわれています。

 歯肉の腫れや出血が見た目上、抑えられ、歯周病であることに気づきにくくなっています。治療を始めても歯肉の治りが遅く、再び悪化する傾向にあります。さらに免疫機能に対して抑制的に作用します。審美性障害や歯石の形成促進ももたらします。

 喫煙者だけでなく、受動喫煙にさらされる人も、歯周病やメラニン色素沈着のリスクが高くなることが報告されています

 禁煙した場合は、喫煙により抑制されていた歯肉の炎症兆候や歯周治療後の治療反応が改善し、歯周組織が早期に回復すると報告されています。

 喫煙は歯周病の最大の危険因子といわれています。禁煙により歯周病の改善はもちろん、口腔[こうくう]がんやさまざまな病気のリスクが減少し、味覚も変わってくるでしょう。受動喫煙被害もなくなります。気になり始めているのでしたら禁煙を勧めます。




★ この記事を書いた先生 ★
県歯科医師会生涯研修部員 芹沢祥宏



★ 出典 ★
静岡新聞夕刊「診察室」(2018年5月29日)



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