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診察室

血圧の下の値が低い(2017/10/10 9:00)
静岡市立静岡病院循環器内科、副院長 小野寺知哉
静岡市立静岡病院循環器内科、副院長 小野寺知哉

71歳の女性。血圧が上で130、下は50前後です。下の値が低いことと、上下の差があることが気になります。低い原因は何ですか。体調維持に支障はあるでしょうか。MRIを受けた際、冠動脈の心臓に近いところに石灰の塊があると言われましたが、心配なく薬も不要と言われました。不整脈もあります。

【答】
■動脈硬化、狭窄の進行防ぐ対策を

 血圧には上と下の値があります。心臓が収縮して出口にある大動脈弁が開いて血液を送り出している時が上の血圧で、心臓が拡張して大動脈弁が閉じている時が下の血圧になります。

 上と下の血圧の差を脈圧と言います。心臓が血液を送り出している時は大動脈などの太い動脈が弾力的に血液を受け止め、大動脈弁が閉じてからは動脈が元に戻り、その先に血液を流します。動脈が年を取って硬くなってくると、上の血圧が上がり下の血圧が下がって、脈圧が高くなります。このような人は今後、動脈硬化による病気になる危険が高くなることが分かっています。


 なお、MRI検査では冠動脈の石灰化は見えないので、心臓のCT検査を受けられたのだと思います。冠動脈の石灰化は、その名の通り動脈硬化を起こしているのですが、狭窄[きょうさく]がなければ、カテーテル治療などの冠動脈自体への治療は不要です。


 今後の狭窄進行の予防は必要ですので、大動脈硬化の進行予防と合わせ、①食事での減塩と運動を行う②上の血圧が140以上の高血圧であればその治療を行う③血中のコレステロールが高ければその治療を行うことをお勧めします。



★ この記事を書いた先生 ★
静岡市立静岡病院循環器内科、副院長 小野寺知哉

★ 出典 ★
静岡新聞 夕刊『診察室』 [2017年10月3日]


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