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診察室

奥歯内側が白く、しみる(2017/5/30 17:00)
県歯科医師会 生涯研修部員 大角俊
県歯科医師会 生涯研修部員 大角俊

64歳の女性。左右の奥歯の内側が白っぽく膜のようになっていて、刺激物がしみたり出血したりします。病気でしょうか。

【答】
■扁平苔癬の可能性 早めに受診
 実際に診察してみないと確定はできませんが、考えられるのは扁平苔癬[へんぺいたいせん]ではないでしょうか。

 扁平苔癬とは皮膚や口の中にできる角化性の病変で、口の中のものは口腔[こうくう]扁平苔癬と呼ばれています。最もできやすい部位は頬粘膜(頬の内側)で、全体の80~90%を占めます。また、口蓋[こうがい](上顎の内側)や、舌、唇、歯ぐきにも認められます。

 原因は不明で、いくつかの諸因子が報告されていますが、定かではありません。臨床症状としては、幅1~2ミリぐらいのレース状、網状の模様を呈することが多く、しばしば白い線状の内側には発赤やびらん(2次的病変)がみられます。

 しかし、この網状模様は日時の経過とともに赤みを帯びるなど、その形状を変えます。接触により出血しやすく、痛みが出ます。この白色の線状をなした病変は角化の異常を示すもので、病変は左右対称に生じることが多いです。

 また、扁平苔癬はがん化する可能性があります。自然治癒もありません。治療は主に軟こうの塗布になります。他に似た症状を示す疾患もあります。まずは、早めに歯科医院もしくは口腔外科の受診をお勧めします。


★ この記事を書いた先生 ★

県歯科医師会 生涯研修部員 大角俊
★ 出典 ★

静岡新聞 夕刊『診察室』 [2017年5月30日]
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