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診察室

足根管症候群が治らない(2017/1/30 17:00)
静岡赤十字病院 第一整形外科部長 小川潤
静岡赤十字病院 第一整形外科部長 小川潤

69歳の女性。10年前に左の足根管症候群で手術しました。3年前からは右足も足根管症候群になり、2年前からは手根管症候群にもなりました。服薬で手は改善しましたが、足はしびれたままです。両足とも土踏まずから指先までしびれ、夜になるにつれて徐々にしびれが増します。腰が原因かと思い、MRIを受けましたが異常ありませんでした。このまま改善しないのでしょうか。

【答】
■専門医受診し圧迫の要因特定
 足根管とは足関節の内くるぶしと踵[かかと]の間にある神経や血管の通るトンネルのことです。何らかの原因でトンネルが狭くなり後脛骨[けいこつ]神経が圧迫されるために、足底の土踏まずから足趾[そくし](足の指)にかけてしびれるのが足根管症候群で、整形外科の中では比較的珍しい病気です。

 背骨の病気でも足裏がしびれることはありますが、それと足根管症候群との鑑別はそれほど難しくはありません。

 トンネルが狭くなる要因としては、ガングリオン(腫瘤[しゅりゅう])、くるぶしの骨折などいろいろありますが、それに関しては当時どのような説明を受けたのでしょう。10年前の手術の後、一度は改善したのでしょうか。改善しなかったということであれば、診断が違うか、神経障害性疼痛[とうつう]を併発している可能性があり、薬物療法の適応です。一時は良かったというのであれば再発した可能性があり、その治療には困難が予想されます。

 一般的に足根管症候群の診断は、まず圧迫の要因を特定することが重要です。超音波で内くるぶしの中を見たり、筋電図で神経の伝導する速さを調べたりする方法がありますが、一般の整形外科でできるレベルではありません。足の専門医を受診してください。


★ この記事を書いた先生 ★

静岡赤十字病院 第一整形外科部長 小川潤
★ 出典 ★

静岡新聞 夕刊『診察室』 [2017年1月17日]

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